2015年7月12日日曜日

超音波の「流れとかたち・コンストラクタル法則」





サイバネティクスはいかにしてうまれたか

【著者】 ノーバート・ウィナー 

【訳者】 鎮目恭夫  出版社:みすず書房(1956年)



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絶えず移動するさざ波の塊を研究して、

 これを数学的に整理することはできないものだろうか。

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水面をすっかり記述するという

 手におえない複雑さに陥らずに、

 これらのはっきり目に見える事実を

 描き出すことができるだろうか。



波の問題は

 明らかに平均と統計の問題であり、

 この意味でそれは

 当時勉強していた、ルベーグ積分と密接に関連していた

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私は、自然そのものの中で

 自己の数学研究の言葉と問題を

 探さねばならないのだということを知るようになった。

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こうして、サイバネティクスの立場から見れば、

 世界は一種の有機体であり、

 そのある面を変化させるためには

 あらゆる面の同一性を

 すっかり破ってしまわなければならない

 というほどぴっちり結合されたものでもなければ、

 任意の一つのことが

 他のどんなこととも同じくらいやすやすと

 起こるというほどゆるく結ばれたものでもない。

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 理想的には、

 単振動とは遠い過去から遠い未来まで時間的に

 不変に続いている運動である。

 ある意味でそれは永遠の姿の下に存在する。



音を発したり、止めたりすることは、

 必然的にその振動数成分を変えることになる。



この変化は、小さいかもしれないが、

 全く実在のものである。



有限時間の間だけ継続する音符は

 ある帯域にわたる多くの

 単振動に分解することができる。



それらの単振動のどれか一つだけが

 存在するとみる事はできない。

 時間的に精密であることは

 音の高さがいくらかあいまいであることを意味し、

 また音の高さを精密にすれば

 必然的に時間的な区切りがつかなくなる。

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上記を参考・ヒントにして

 超音波伝播現象における

 「非線形効果」を測定・利用する技術を

 流れをよくするという「コンストラクタル法則(constractal-law)」で

 整理することで、超音波利用技術にまとめています。


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