2013年4月7日日曜日
散歩(工学は難しい)
<< 長尾真 >>
「抽象化することが学問であり、
抽象化するとその適用範囲が広がり、
学問的にも理解しやすく、
理論としての体裁をなしているように一見感じられ、
皆そちらのほうに流れ、
そちらの肩を持ちたくなるが、
実は現実を詳しく記述する能力は落ちているのである。
本質論的説明、あるいは悪い言葉でいえば第1次近似のレベルで対象を記述し、
説明するにはそれでよいかもしれないが、
工学的に具体的な個々の対象を取り扱おうとすると、
これではまったく役に立たず、
第3次近似的な世界を築かねばならないのである。
理学的立場は気楽であるが、
それでは現実に対して責任をとる工学的立場とはなれないのである。
そういった意味で、理学より工学は難しいのである。」
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この言葉から
「
新しい機械・新しい技術の背景には「人間」に対する
個人の明確な認識(工学的思想)が必要である
私は、この工学的な人間志向が、
物事の観察や把握に
アイデアと情熱をもたらしているように思います
だから・・・
」
現実の問題処理・経験の蓄積
第22 回京都賞記念ワークショップ 基礎科学部門
「統計的推論とモデリング」 赤池弘次 より抜粋
・・・・
統計的推論は何らかのモデルを利用して実行される。
モデリングの仕事は心身の働きによって遂行される知的な活動であり、
対象のイメージを心に抱くことから始まる。
このようなイメージは、関連する客観的知識、経験的知識、
および観測データの蓄積と適切な使用がなくては得られない。
この場合には、必ずしも数学的表現で記述されない、
あるいは計算機で取り扱えない状況でのイメージやモデルの構築を
効果的に指導する原理の展開が必要である。
筆者の見方によれば、
このような研究の素材は
現実の問題処理の経験の蓄積によってのみ獲得される
現実の問題処理の経験の蓄積によってのみ獲得される
現実の問題処理の経験の蓄積によってのみ獲得される
超音波システム研究所
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