2015年11月8日日曜日

散歩(反秀才)





研究者が成功する条件 柘植俊一

1) 「自信の蓄積」

2) 「不満の蓄積」

3) 「自分の将来を考える時間の余裕」

(柘植俊一著「反秀才論--NASAの研究生活から」

 読売新聞社 (1990-03-12出版)より)







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製品開発(超音波応用製品・・)の「自信」と追及しきれない「不満」を

「時間」をかけて考え直したときに

** モデルを作成し-> 検討し -> 試作実験 ・・ ** を

正しく基本に忠実に行うことの大切さに気がつき

基礎データ(音圧測定、溶存酸素濃度の測定・・)を採取することで、

可能性が見えてきたように思います

  

反秀才の方法(柘植俊一)

自分で実験してみた経験から出る、

 「反秀才」の神憑かり的な直観力が物を言うのだろう。

日本の反秀才の方法(石井孝雄:日本オイルシールNOK総合技術研究所)



1)本を読むことではなく、実験装置を作ることでもなく、

シールにたずさわったことのある人を求めて

内外を問わず接近し、現場の職人たち

(頭でなく、いわば皮膚感覚でオイルシートを知っている人たち)

の言に耳を傾け、それを収録してまわった。



2)これら多くの真実らしき断片を見据えて、

その奥にある統一的メカニズムを描像することだった。



基本となった考え方

 「『要はまじめに働けばよいのだ。

  日本人だって煎じつめるとそれだけではないか。

そして環境さえ醸成すれば

 どんな人種でも特に貧しい人なら必ず、まじめに働くのだ。』



という彼の発見した法則は普遍的である。



秀才と反秀才の違いは「ロゴス(論理)」と「パトス(情念)」で見極められる。

つまり、秀才に共通するもの「知能」の高さであり、

反秀才に共通するものが「情熱」の大きさである。





毎日一心不乱で研究する研究者など

 今の日本でそうお目にかかれるものではない。

たいていは、職場に着けばまずはお茶にし、・・・適当に・・して、後は・・する、

暇があればインターネットで・・。

自分を天才にまで自ら導く「気迫」がない!!







柘植俊一



「本来無一物、初めから独創の素質などあるはずがないので、

一切は自分の修業で創り出すのだ、

という気迫のようなものを基礎研究振興の中心に据える必要がある。

・・・あとは一人でやれ。

これは日本の古来の教育が持っていた

文化という酒倉の黴というものであろうか。」






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