2012年3月27日火曜日

萃点



鶴見和子南方熊楠・萃点の思想──未来のパラダイム転換に向けて』
(藤原書店:2001.5)

真言密教曼陀羅図では大日如来にあたるところなんです。つまり、さまざまな因
果系列、必然と偶然の交わりが一番多く通過する地点、それが一番黒くなる。それ
がまん中です。そこから調べていくと、ものごとの筋道は分かりやすい。すべての
ものはすべてのものにつながっている。みんな関係があるとすればどこからものご
との謎解きを始めていいかわからない。この萃点を押さえて、そこから始めるとよ
く分かるのであると言うのです。

・・・・

遊歩者の独自性とはなんだろうか。それは決して観察者ではないということではな
かろうか。コンステレーションを読み解くには、その世界にまず入り込んでいかな
ければならない。単にそれを外から眺めているだけでは、そこに張り巡らされてい
る法則性を見つけ出すことは困難だろう。だが、だからといって完全に没入しても
それは同じように見過ごされてしまう。木を見つつ、森も見える視点。アブダクシ
ョンのような中間的な立場に身を置くことによってのみ、それは可能になるのだ。
遊歩者とは、その中間的な位置に身を置くことではなかろうか。

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この人の、「強さ・ユニークさ・新しさ」に魅かれました
洗浄や超音波利用における「 萃点 」を見出したいと考えています
超音波利用は
プロセスです。
そこで超音波の技術を発展・応用して、
前とは異なるシステムになり、
また検討をつづける。

超音波利用の原理自体も変わる。
私は超音波利用で何が起きているのか具体的に詰めていきたい



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