2015年9月2日水曜日

玲瓏なる境地 (超音波システム研究所 ultrasonic-labo)





玲瓏なる境地





「高木の解析概論」として知られる解析学の名著。

初学者のために初等函数の解析的性質をとらえることを通して

一般解析学を詳説したもので、

わが国数学界に不動の地位をしめている。

数学を学ぶ人すべての座右の書。





解析概論 改訂第3版 軽装版 単行本

高木 貞治 (著)

出版社: 岩波書店; 改訂第3版 (1983/9/27)





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微分積分や解析・・といったことが嫌いでした

工学に利用できれば良いといった考え方で読んでいました

・・・



新しい技術の研究開発を経験する中で

深い理解の重要性や

全体の把握といったことを

強く感じるようになり

以下の文章の深さを実感するとともに

超音波伝搬現象の複素関数表現を利用するアイデアが生まれました



「・・・虚数積分に触れてから約百年を経て、

 我々はこの玲瓏なる境地に達しえたのである」





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岡潔の言葉(人は実例に出合わなければ決してわからない)のように



解析関数の論理が

超音波伝搬現象の実例を通して理解できたように感じます


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