2018年3月10日土曜日

超音波技術(多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析) ultrasonic-labo





超音波システム研究所は、

 多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析技術を応用した、

 「超音波の伝搬状態を測定・解析・評価する技術」を開発しました。



超音波テスターを利用したこれまでの

 計測・解析・結果(注)を時系列に整理することで

 目的に適した超音波の状態を示す

 新しい評価基準(パラメータ)になることを確認しました。



注:

 非線形特性

 応答特性

 ゆらぎの特性

 相互作用による影響



統計数理の考え方を参考に

 対象物の音響特性・表面弾性波を考慮した

 オリジナル測定・解析手法を開発することで

 振動現象に関する、詳細な各種効果の関係性について

 新しい理解を深めています。



その結果、

 超音波の伝搬状態と対象物の表面について

 新しい非線形パラメータが大変有効である事例を確認しています。



特に、洗浄・加工・表面処理効果に関する評価事例・・

 良好な確認に基づいた、制御・改善・・・が実現しています。



<統計的な考え方について>

 統計数理には、抽象的な性格と具体的な性格の二面があり、

 具体的なものとの接触を通じて

 抽象的な考えあるいは方法が発展させられていく、

 これが統計数理の特質である





<参考>

以下のプログラムを参考にして開発・作成した

 オリジナルソフト(解析システム)を

 オープンソースの統計解析システム 「 R 」 で

 実行・解析を行っています



生体のゆらぎとリズム コンピュータ解析入門:和田孝雄/著:講談社



赤池モデルを臨床にいかす画期的な解説書。

1/fゆらぎ解析に必須かつ難解な赤池モデルと、臨床への応用を懇切丁寧に解説。

生体のダイナミクスに関心をもち臨床デ-タ解析に携わる医学者・工学者待望の書



内容(「MARC」データベースより)

〈CD-ROM付き〉生体のゆらぎとリズムの時系列解析への入門。

 第一線の研究者である著者が、経験した者だけが知る様々な困難点について、

 他に類例のないユニークな視点から細部の議論を展開する。



生体のゆらぎとリズム 和田孝雄著

添付されたプログラムの使用方法

*.exe 解析実行ファイル

*.for 解析プログラムファイル(フォートランのソースファイル)

*.dat 解析データファイル



インパルス応答(時間領域での伝達特性

        ラプラス変換するとS領域での伝達特性)

周波数伝達関数(周波数領域での伝達特性)

 AIRCV2.EXE   ARV2.DAT  2変数のインパルス応答

  AIRCV3.EXE   ARV3.DAT  3変数のインパルス応答



多変量自己解析モデルによるフィードバック解析

 ARPCV2.EXE   ARV2.DAT  2変数のパワー寄与率

  ARPCV3.EXE   ARV3.DAT  3変数のパワー寄与率





<<超音波の音圧測定・解析>>



1)多変量自己回帰モデルによる

 フィードバック解析により

 超音波伝搬状態の安定性・変化について解析評価します



2)インパルス応答特性・自己相関の解析により

 対象物の表面状態・・に関する解析評価を行います



3)パワー寄与率の解析により

 超音波(周波数・出力)、形状、材質、測定条件・・

 データの最適化に関する解析評価を行います



4)その他(表面弾性波の伝搬)の

 非線形(バイスペクトル)解析により

 対象物の振動モードに関する

 ダイナミック特性の解析評価を行います



この解析方法は、

 複雑な超音波振動のダイナミック特性を

 時系列データの解析手法により、

 超音波の測定データに適応させることで実現しています。


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