2011年2月19日土曜日

超音波技術<音響流制御> NO.38



新しい超音波システムの制御 (ジャグリング制御)


新しい超音波システムの制御




<< シャノンのジャグリング定理の応用 >>

注:JUGGLING THEOREM proposed by Claude E. Shannon

  of the Massachusetts Institute of Technology

  is schematically represented for the three-ball cascade.

( http://www2.bc.edu/~lewbel/jugweb/science-1.html より)



シャノンのジャグリング定理

( F + D ) * H = ( V + D ) * N

F : ボールの滞空時間(Flight time)

D : 手中にある時間(Dwelling time)

H : 手の数(Hands)

V : 手が空っぽの時間(Vacant time)

N : ボールの数(Number of balls)



応用

F : 超音波の発振・出力時間

D : 循環ポンプの運転時間

H : 基本サイクル(キャビテーション・加速度のピークの発生する) <注>

V : 脱気装置の運転時間

N : 超音波出力の異なる周波数の数



説明

各種データの時系列変化の様子を解析(注1)して、

時間で移動するボールのジャグリング状態に相当するサイクルと

影響範囲を見つけます

この関係性からボールN個のジャグリング状態を設定して制御を行うと、

自然なシステムの状態に適した制御となり、

効率の高い超音波システムとなります

F・D・Vの関係は時間の経過とともにトレードオフの関係になります、

そのために各種の運転として他の条件を停止させた状態で

運転する方法が必要になります

これまでにも、結果としては適切と思える状態が発生することがありましたが

数時間、数日、数ヶ月後には適切でなくなり、再調整することがありました

このような経験の中から適切なモデルを検討していましたが、

ジャグリングモデルは大変良く適合するとともに、

高い効率と安定性を示しました

超音波の目的(キャビテーションの効果、加速度の効果、 等)に対して、

装置の運転時間の調整で対応(最適化)することが可能です

但し、一般的な時間を提示できないのはシステムの系として

水槽やポンプの構造による影響が大きいため、

 そこに合わせる(音響特性を考慮した最適化の)必要があるためです



参考として、単純な応用例

 300リットルの水槽で30リットル毎分の循環ポンプと脱気装置の場合

 超音波1              ------

 超音波2      ------               ------

 脱気装置  ---      ---       ---

 循環ポンプ      ---       ---       --- ....

 超音波出力:2分 100-200ワット、 脱気装置 1分、 循環ポンプ 1分


 http://www.green.dti.ne.jp/aabccdx/page036.html





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